その後1年間、朝も夜もなく毎日同じ施設で働いていた2人は周囲から
「あなたたち、2人でやったら?」と言われることが度々あり。
そんなある時、「毎日がワイドショー」のような出来事が起き、心身ともに疲弊した2人は、独立・創業を決意します。
先々のことまで考える東恩納。
目の前のことを着々と進める小玉。
そして、介護福祉士であることと、看護師であること。
性格的にも資格的にも2人でやれば、自分たちのやりたい介護。
利用者様とそのご家族が喜んでくれる介護ができるのではないかと、思えるようになりました。
そう決意してからの約1年。
2人とも無職になって、現在の「ケアリゾートうむさの森」の立ち上げの準備に取り掛かりました。
現場のことはわかっても、経営や施設運営の経験はありません。
無職とは言え、人生で一番忙しい1年間だったかもしれません。
佐賀に、オープンした施設が
内観だけではなく、事業計画や通帳の中身まで見せながら施設運営を教えてくれると聞いて、2人で飛んでいったり
「〇日後までに提出してください。」という行政が求める厚さ5㎝にもなるような資料を家庭用プリンターで延々と印刷したり…。
とても大変な日々でしたが、その都度奇跡のような人に出会い助けられてきました。
ちょうどこのサービス付高齢者向け住宅の事業が始まるタイミングだったので、その行政手続きをサポート頂いた、行政書士さん。
経営者としては素人同然の自分たちを「経営者」として育ててくれた税理士さん。
「労務の事は私達にまかせ、とにかく現場に集中してください」と背中を押してくれた社労士さん。
「あなた方のような人たちを助けるのが我々の仕事です。」と、何のカタチもない事業に融資を取り付けた金融機関の担当者さん。
週に1回の施工会議を開いて「働きやすい」「住みやすい」施設にするため、あらゆる常識を見直し、
コスト軽減にも力を貸してくれた建築現場監督さん。
とても自分たちの力だけでは足りない部分を、本当に奇跡的な出会いと支援で、
2011年3月ケアリゾートうむさの森は、スタートすることが出来ました。
その後も試行錯誤の日々は、続いておりますが働く人にも利用者さまにもどちらにも快適な場所であることだけは、こだわりながら過ごしています。
「ずっとここで、ずっとこのチームで働きたい。」東恩納が描いた想いが、今ようやく形になりつつあります。